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2011年6月21日火曜日

デントコーン

 おはようございます。

 今日の帯広の予報最高気温は31℃です\(゜ロ\)(/ロ゜)/溶けてしまいそうです。ですがまだ曇りぽっくってそこまで暑くはありません。

 さて、前回牧草収穫のお話でしたので、今日はデントコーンについてお話しします。


 デントコーンをご存知でしょうか?普通のスイートコーンとは全く違ってとても堅くて美味しくないトウモロコシです。最近ではバイオマスエネルギーの原料として使われているのもコーンです。このデントコーンは牛の飼料として栽培されています。コーンだけでなく葉や茎もすべて牛に与えます。普通のスイートコーンでも牛は食べるのですが、なぜこの堅くておいしくないコーンを栽培するのでしょうか?

 

 その答えにはコーンの保存法に隠されています。スイートコーンだと糖分が多く長期保存に適しません。すぐに腐敗が始まってしまうため、保存が難しいのです。しかしデントコーンのように糖分が少ないと上の写真のように長期にわたって保存することが出来ます。写真のように大型機械で踏みつぶしながら圧縮していきます。そして空気が入らないようにビニールシート等で密封状態にしてタイヤなどで重しを載せていきます。私たちでいえば漬物を作っているのと同じです。密閉状態でコーンを乳酸発酵させます。そうすることで酸っぱい匂いのするサイレージと呼ばれる飼料が出来ます。サイレージにすることで牛が好んで食べます。



 しかしこのサイレージ作りにも気を付けなくてはいけません。栽培する際には肥料を施肥するのですが、主に牛糞などを散布します。ですが施肥量や施肥してから早期に刈り取ってしまうと、コーン内に硝酸態窒素という成分が溜まってしまいます。これが体内に入ってしまうと血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンに酸素より先に結合してしまい、酸欠状態に陥ってしまいます。最悪の場合牛たちがバタバタと倒れてゆき死んでいきます。この危険性を防ぐためには早期早刈を避ける必要があります。また肥料の施肥量にも気を付けなくてはいけません。
 しかしコーンは硝酸態が茎に溜まりやすいものです。そのため刈り取る際には根元からは刈り取りません。根に近い茎には沢山の硝酸態窒素が貯めっているので地上から15~30㎝の高さで刈り取ってゆきます。そのため刈り取った畑を見るとデントコーンの茎で畑がツンツンしてますよ(笑


 

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