【署名のお願い】自然エネルギー100%と原発の段階的廃止を実現するため「エネルギー基本計画」を変えよう!

2011年7月12日火曜日

牧草ロールの作り方 

 前回クラース社のポロモーションビデオ(粗飼料生産)をアップしましたが、今回はもっとわかりやすく子供にもわかる粗飼料生産現場のビデオをアップいたします。北海道の稚内からささおかさんが解説していただきます。

寒地型牧草の種類と主要品種  ~マメ科~

 マメ科牧草はタンパク質が豊富で良質そ資料生産には欠かせない粗飼料である。しかし、年間を通しての栽培は難しく、イネ科との混播はより一層難しくなります。マメ科で代表的なものは「シロクローバー(White clover)」、「アカクローバー(Red clover)」、「アルファルファ(Alfalfa)」である。マメ科の根には根粒菌が含まれており、窒素を自ら取り入れることが出来るので窒素肥料(N)は少なくてすむ。そのためイネ科との混播ではマメ科を導入することで窒素肥料を少なくすることができる。


~シロクローバー(White clover)~
 シロクローバーはほふく茎によって広がる特性を持ち、葉の大きさや広がる速さによって3つに分かれます。草丈が小さく収量は少ないが、豊富なタンパク質とイネ科との混播でイネ科の即行くが促進されることから多く播種されます。サイレージ調整の際にはミネラル含量が最善される。




~アカクローバー(Red clover)~
 アカクローバーは栽培がしやすく、収量もシロクローバに比べると多いため多く栽培される。しかし混播のさいにはチモシーを抑圧することがあります。このため混播のさいにはhaあたり3kgに抑えなくてはなりません。また収穫時期も異なってきますので、混播のさいには収穫適期にも気を付けなくてはなりません。




~アルファルファ(Alfalfa)~
アルファルファは高タンパク質で牧草の中でもトップの地位に立つ牧草です。キングオブtheアルファルファとでも言いましょうか(笑 収量もあり、永年性に優れていることから今後の改良に期待ができる品種です。しかし栽培が難しくまだ日本では栽培が少ないのが現実です。日本では別名「紫馬肥」とも呼ばれています。読んで字のごとく馬に食べさせると太ってしまうほどの高エネルギー粗飼料なのです。
 マメ科牧草は高タンパク質であることから牛に大量のマメ科を給与しがちですが、大量のマメ科牧草を給与してしまうと「鼓張症」という症状が起きます。第一胃ないにガスが溜まりお腹がパンパンに膨れ上がります。

2011年7月11日月曜日

粗飼料収穫ビデオ




粗飼料の収穫風景を動画でアップします。この動画はCLAAS社製のオフィシャルビデオです。最新の機械を使用しGPSを搭載した最新鋭の技術とテクノロジーを搭載しています。今回はCLAAS社のビデオになりましたが、他社のメーカーでもGPSや様々な技術を取り入れ、日々快適、高効率、高技術の製品を製造しております。この動画からは粗飼料の収穫作業風景がとてもわかりやすかったのでアップいたしました。この作業風景は最新技術かつ大規模なものなので、一般の収穫作業とは異なる場面がありますが、作業工程はほぼ同じだと思います。
 

2011年7月7日木曜日

寒地型牧草の種類と主要品種  ~イネ科~

 イネ科牧草の中で広く利用されているのは、北海道においてはチモシー(Timothy)、府県ではイタリアンライグラス(Italian ryegrass)であり、次に広く利用されているのはオーチャードグラス(Orchardgrass)である。
 牧草の品種は他にもたくさんあるが、重要なのはその品種における特性や栄養価、耐性等である。北海道のような寒冷地では耐寒性と耐旱性が重要になってくる。
  *耐寒性:寒さに対する耐性    
  *耐旱性:夏の旱魃に対する耐性
 
 各種のおおよその強弱は次のようになっています。
「耐寒性」 チモシー>メドウフェスク>オーチャードグラス>ペレニアルライグラス
「耐旱性」 オーチャードグラス>メドウフェスク>ペレニアルライグラス>チモシー


 <チモシー(Timothy)>
 チモシーは嗜好性が良く、土壌凍結にも強い品種のため、北海道では広く栽培されています。しかし旱魃に弱く、再生が遅いので混播するさいにはマメ科の選定に注意が必要である。 





 <オーチャードグラス(Orchardgrass)>
 チモシーに続いて利用される品種であるが、北海道においては嗜好性の悪さと越冬性がチモシーよりも劣ることから栽培面積が年々減少している。しかしまだまだ牧草地にはよく見る品種である。夏の強さにはチモシーよりも強く、東北及び道南では重要な品種である。



 参考文献 「目で見る飼料作物のすべて」デーリィマン社