イネ科牧草の中で広く利用されているのは、北海道においてはチモシー(Timothy)、府県ではイタリアンライグラス(Italian ryegrass)であり、次に広く利用されているのはオーチャードグラス(Orchardgrass)である。
牧草の品種は他にもたくさんあるが、重要なのはその品種における特性や栄養価、耐性等である。北海道のような寒冷地では耐寒性と耐旱性が重要になってくる。
*耐寒性:寒さに対する耐性
*耐旱性:夏の旱魃に対する耐性
各種のおおよその強弱は次のようになっています。
「耐寒性」 チモシー>メドウフェスク>オーチャードグラス>ペレニアルライグラス
「耐旱性」 オーチャードグラス>メドウフェスク>ペレニアルライグラス>チモシー
<チモシー(Timothy)>
チモシーは嗜好性が良く、土壌凍結にも強い品種のため、北海道では広く栽培されています。しかし旱魃に弱く、再生が遅いので混播するさいにはマメ科の選定に注意が必要である。
<オーチャードグラス(Orchardgrass)>
チモシーに続いて利用される品種であるが、北海道においては嗜好性の悪さと越冬性がチモシーよりも劣ることから栽培面積が年々減少している。しかしまだまだ牧草地にはよく見る品種である。夏の強さにはチモシーよりも強く、東北及び道南では重要な品種である。
参考文献 「目で見る飼料作物のすべて」デーリィマン社
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