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2011年4月23日土曜日

食料生産と生命倫理

 やっと一週間が終わりましたね(>_<)

 今週は先週より早く感じました。

 さて、農業高校からの大学は基礎教科が難しくて苦戦しております(+o+)
 そんなわけで、基礎教科のことは話せませんが、農業関連なら少し話せるので、今日は食料生産と生命倫理についてです。

 授業の内容なんですが、少し紹介します。

 今回のテーマはBSE。牛海綿状脳症、狂牛病というやつです。数年前に日本でも発生して今もなお気になる牛の病気ですね。

 もとは羊のスクレイピー病が牛に感染したのですが、この病気はほかの動物には感染しないはずなんです。なのになぜ牛に感染し、BSEが発生したのでしょうか?
 これは死んだ羊や羊の骨やくず肉を肉骨粉として牛に給与したからです。その肉骨粉の中に病気が入って感染してしまったんでしょう。

 さて、肉骨粉は今まで産業廃棄物として費用が掛かっていた死体や骨、くず肉をリサイクルとして飼料にしたことで費用を削減したほか、利益を生むことができました。世界で肉骨粉は使用されていましたが、ヨーロッパでは早いうちに使用が禁止されました。ヨーロッパでは日本よりも動物に対しての福祉の考えが強く、今はアニマルウエルフェアも多く耳にします。しかし業者はヨーロッパで販売できなくなった肉骨粉を日本などの外国に売ることを多くしました。そのため、BSEが日本にも入ってきてしまったんですね。

 さて、肉骨粉は廃棄物を少なくし、利益もあるという点では良いものと思ってしまいます。しかし、牛に肉を食べさせる行為はどうでしょうか?草食動物に肉を与える行為はよくないと思う人がほとんどでしょう。しかも肉骨粉には牛などの肉も多く含まれています。そのため、共食い状態になるわけです。そういった行為がBSEを生み出してしまったのでしょう。

 なぜ家畜に共食いをさせようという考えが出てしまったのでしょうか?それは家畜を動物ではなく、利益を生み出す「もの」というふうに考えてしまって、骨や死体は「ごみ」というふうに考えてしまっているからだと思います。人間なら骨や死体は埋葬しますが、家畜は捨てるだけです。昔は家畜も埋葬していたんですよ。


 このように畜産業の大規模化や企業化が進む一方で家畜に対する考え方が変わってしまったために起きた事かと思います。

 このようなことも大学で勉強しますね。まだこのような授業なら理解できるんですけどね(笑

 土日は楽しく過ごします(*^_^*)

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