【署名のお願い】自然エネルギー100%と原発の段階的廃止を実現するため「エネルギー基本計画」を変えよう!

2011年5月29日日曜日

牛乳

 こんばんは(^_-)お久しぶりです。毎日テストとレポートに追われ大変な位置に地を過ごしております(+o+)


 さて今日は皆さんお馴染みの牛乳についてお話しいたします(*^_^*)
 ところで、生乳生産量が第一位の国はどこでしょうか?アメリカ?ドイツ?いや・・日本?色んな人が考えるでしょうが一位はインドなのです!知ってましたか?私もびっくりです。やはり農業が盛んなアメリカやヨーロッパを想像しましたがインドが一位。その次に続いてアメリカ、中国となります。

 そんな牛乳ですが日本はどうでしょうか?
 
 日本の生乳生産率は100%つまり100%国産というわけですよ(*^_^*)しかしこの100%の数字には裏があるのをご存知でしょうか?
 牛が普段食べているものには草(粗飼料)と配合飼料(濃厚飼料)との二つがあります。この飼料はどこで生産されているか皆さんご存知でしょうか?草はほぼ日本で生産されているのですが、問題はこの濃厚飼料なのです。

 この濃厚飼料のほとんどは海外からの輸入に頼っています。これは日本では耕地面積の狭さと気候によって濃厚飼料を生産するのが難しいので輸入に頼らざるを得ないのです。
 つまり何が言いたいのかというと、ウシは輸入物の食べ物を食べ、その牛から生産されている肉や牛乳を私たちが食べています。これは100%国産でも自給率に直すと約42%にしかなりません。このように生産と自給率をしっかり考えると様々なことが見えてきます。



 さて、そんな牛乳の国産100%の裏の数字に気付いてもらえたでしょうか?次に牛乳の成分について簡単にお話しします。牛乳と言えば白!ですが、なぜ白いか知ってますか?あれは水分中に脂肪分が散乱、光の屈折によって白く見えるんですよ?元は牛の血液ですから、赤から白へ変わると考えるととても不思議ですよね(*^_^*)もっと面白いうことに、ウシが食べているものによって牛乳の匂いも変わるんですよ。例えば牛ハーブを食べさせると若干ではありますが良いにおいの牛乳が生産されます。
 さて気になるのは牛乳の成分ですよね。簡単に表示します。
 
 この表を見てもらえば分かるとおり多くは水分が占めています。ですがその他多くの栄養分がたくさん入っていることでバランスの良い食事には欠かせないものとなっております。牛乳には美肌効果や骨症の予防を防ぐのはもちろんのこと様々な効果があります。

 
 ぜひ毎日酪農家さんが一生懸命搾乳した栄養満点の牛乳を飲んで健康な毎日を過ごしてください。
   

2011年5月19日木曜日

牧草

 こんばんは(^_-)最近はテストとレポートに追われる毎日で大変な日々を過ごしています(+o+)六月からはJAのスタンドで働きます(*^_^*)

 さて、今日は牧草についてお話しします。牧草と言ってもたくさんの品種があります。ので代表的なものを教えます。まず、牧草などの草は「粗飼料」と言います。それに対して配合飼料などのトウモロコシや粕類等を「濃厚飼料」と言います。

 
 まずはこの牧草。これは「チモシー」と呼ばれるイネ科の牧草になります。とても代表的な牧草で、そこらへんにも生えている草ですね。よくねこじゃらしとでも呼んでネコにじゃれさせるおもちゃとしても知られているのでは??皆さんも一度は見たことがあるのでは?ヨーロッパ原産で、耐寒性、雪腐病、永続性に優れています。大体牧草地は8~10年内に草地改良を行います。これは牧草地を機械を使って土を掘り返し、もう一度牧草の種子を播種します。牧草と言えども何年も刈り取ると栄養も少なくなったり、牧草地に雑草が多くなります。そうなるとTDN(可消化養分総量)も低下します。なので草地の土を反転させ、もう一度播種するんですね。チモシーは比較的に強く、何年も刈り取ることが出来ます。それでもやはり8~10年ぐらいには草地改良が必要です。
*TDN(簡単に説明すると牛が食べた飼料のうちどれだけ栄養となり、消化されるか。TDNの値が高ければそれだけ栄養の高い飼料と言える。また少ない量でも多くのエネルギーを摂取できる)


 次はこちらの牧草。みなさん四葉のクローバー探しをしたことがあるのではないのでしょうか?この花は実は牛の牧草なんですよ。知ってました?よく「レッドクローバー」「ホワイトクローバ」なんて言います。これはマメ科の牧草。そして栄養価もすごく高いんです。日本語では白詰草なんて言いますよね。江戸時代オランダからガラスの容器が送られたときに箱にクッションとして詰められていたのがこの花で、ここから日本に入ってきたんですね。
 さて、このマメ科の植物には面白い機能があります。それは根に根粒菌を持っていることです。この根粒菌は大気中からN窒素を取り込みます。なのでN肥料をあまり必要とはしません。またイネ科の牧草と混播することでN肥料を削減できます。ですが、このマメ科の粗飼料を大量に牛へ給与してしまうと鼓脹症という病気になってしまいます。
*鼓脹症(第一胃「ルーメン」が胃内の発酵の際に発生するガスで異常に張ってしまう。薬や胃を切開することで治す)これは牛のお腹を見ればすぐにわかります。このため与えすぎには注意しなくてはなりません。
 また、根が地中凍結に弱いため、雪が少なく気温が下がる根室管内では栽培が難しく、年が過ぎると牧草内のマメ科牧草率が少なくなります。それに比べイネ科の牧草には根に栄養を貯める場所があるので、冬を乗り越えてもその栄養で強く伸び続けることが出来ます。


 このように今日は2品種のみの紹介でしたが、品種はものすごい数があります。その品種ごとに栽培日齢や耐病性、耐寒性、耐乾性、耐暑性など多くの性質や特徴があるので、その栽培する地域や気象、地形に合わせて慎重に考えなくてはなりません。たかが草ですがとても深いのがこの牧草です。
 ぜひ草を見たときにはこのことを考えてみては(^_-)?

2011年5月15日日曜日

ありあまるごちそう

 前回のTPPのお話であった食料危機について私がお話ししましたが、このようなことはいろいろなところで映画化され、動画もあります。私がお話しするよりこの動画(映画の予告)を見てもらうと理解できるかと思います。心の弱い方は見ることをお勧めいたしません。各自の判断にお任せいたします。



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TPP

こんにちは(^_-)
 今日は少し国際的な農業のお話をしていこうかと思います。今回はTPP(Trans-Pacific Partnership)環太平洋戦略的経済連携協定について私の考えを話していこうかと思います。簡単に言うとこれは環太平洋間で貿易関税撤廃の動きである。これにより安い海外の食糧や機械等が輸入し、海外も輸出できます。消費者からすると安い食品等が購入できるので家計的に嬉しいことだと思います。しかし農業を営む人からするとこれは大きなダメージとなります。

 海外からの輸入食品には多くの関税をかけています。これは日本の農作物より海外の方が安いからんですよね。ので、関税が無くなってしまうと消費者の方は安い輸入物に行ってしまいます。もちろん日本の農業収益は落ちるでしょう。そうなるとさらに離農してしまう農家さんが出てくる恐れがあります。
 中には日本は農業をやめてすべて海外から輸入すればいいのでは?と考えている人もいるかと思います。実際TPPを取り入れた場合日本の食料自給率は40%から15%にまで下がると言われています。まさにほぼ海外に頼る食生活です。これは非常に大変で危険な事態だと私は考えています。それではこれについてお話しします。

 さて、この危険性に気付いたかたもいるでしょう。海外に頼るということは、海外で食料不足が起きたときを考えたとき、日本に食料は輸出してくれるでしょうか?そう簡単にはいきませんね。今世界中で人口が増加し、インドと中国は特に人口が増えています。そんな世界でいつ食糧危機が来てもおかしくないこの時代に、海外から食料を依存するということは非常に危険なのです。自国で自給していないと多くの人が飢餓に悩まされるかもしれません。TPPが導入され15%になればもう避けられないかもしれませんね。
 食料保障という言葉があります。これは食糧危機になっても政府が食料を保障できる=食料備蓄があるということになります。今は米などを備蓄し、食料保障はあると言ってもいいかと思います。しかし、TPP=食料保障が出来なくなるということになります。米など食料はやはり保存できる期間がありますから、海外のものを保存しておいても、自国での自給がないとその保存が無くなった時点で食料保障はなくなってしまいます。

 TPPの危険性がお分かりいただけたでしょうか?もちろんメリットもたくさんあるかと思います。しかしメリットがある分、もしかするとそれ以上にデメリットがあるのかもしれません。ですが、TPPには入らざるを得ないのかもしれないと私は少し思っています。理由は、日本はアメリカに頼って助けられているためです。アメリカがいるおかげで戦争もなく、平和な毎日が送れていると感じています。そんなアメリカの下にいる日本はTPPに入らざるを得ないのかと薄々感じているところです。

 TPPとはいえ、このように簡単に私の考えをお伝えしましたが、これについては賛成と反対がやはりあるので、人それぞれの意見があると思います。私はこの問題から食べ物をもっと大切にしていかないといけないという危機感を再実感しました。輸入を大量にしているのにもかかわらず、様々なところで食料が廃棄される毎日。とても「もったいない」と感じています。同じ地球上には食べ物で苦しむ人々がいる中でとても贅沢な毎日を私たちは送っていると思います。小さなころに親に食事のとき耳にタコができるほど言われた言葉。
 「世界では食べ物も食べれない人がいるのに」そのころは自分は日本にいるので他は関係ない。そんなことを考えていましたが、この言葉には多くの意味があったことにわかりました。これも農業が身近にあり、多くの体験があったからだと思います。やはり言葉だけでなく、体験し、実感がわくようなことをしないとダメなのかとも考えています。なので多くの人に食料の危機を考えてもらいたい。
 そう強く思っています。

2011年5月12日木曜日

乳牛の品種

 こんばんは(^<^)

 今日は私の大好きな牛についてちょっとお話しします(*^_^*)


 さて、皆さんが牛と言って思いつくのは白黒の牛さんですよね?私のブログ右上にいる牛君も同じ白黒。
 毎日牛君をクリック(または下の再生ボタンを押す)すると毎日違った酪農や牛乳についてお話してくれるので牛君のお話も聞いてあげてくださいね(^_-)


 畜大の授業でも品種については少しお話がありましたが、白黒の牛はホルスタイン種と言われています。アメリカや他ではフリージアンやブラックアンドホワイトとも言われています。ちなみにホルスタインという名前はドイツのホルシュタイン州の名前から取っています。ドイツのホルシュタイン出身の牛君なんですよ(^_-)
 ドイツは結構な農業国なんですよ?なんで畜大でもドイツ語があるのかもしれないですね。さて、元々牛の祖先はどんなやつなのかご存知でしょうかね??

 この写真の牛が今の家畜牛の先祖。オーロックスです。もう絶滅していませんが。体長約250- 310cm、体高約140- 185cm、体重約600- 1000kg。角は長くて80センチにもなるそうです。ホルスタインと比べるとなんだか剛毛で野性的ですよね。今は絶滅しましたが、家畜された中からオーロックスに近いものを選び交配し、オーロックスに近いものを再現しようとしているそうです。この写真のオーロックスは子供なのか少し細いですが、本物はもっとマッスルかもしれません。

 そんな牛を家畜化したのにも理由があります。まずは温厚な性格で、家畜化しやすかった。そして肉を生産でき、牛乳も生産できた。そして農作のための役牛としても利用することが出来たんですね。牛は頭が良いですし。牛と言っても乳牛と肉牛と役牛の3種類がいます。最初は役牛としての家畜だったんでしょうか?


 この写真の牛は私がホルスタインに並んで好きなブラウンスイスさんです(*^_^*)今や牛さんも改良や交配でどんどん牛乳が出るようになりましたよね。でも私はあまりいいようには思いません。なんだか大きな乳房を見ていると立派なんですが、重たそうで大変そう。と感じるのは私だけでしょうか?乳牛をジャッジする共進会というものがあるのですが、私もそのジャッジする審査員みたいなものを何度かやったのですが、やはり乳房が大きいのは点数が高いんです。なぜなら大きな乳房ほど乳が出ますからね。まぁ大きければいいってわけではありませんよ?作業性、乳頭の配置なども考えて点数を出すんですが。
 あんな大きい乳房があったら歩いてても思いだろうし寝てても邪魔ですよね。寝てて自分の足で乳頭を傷つけることもあるんです。牛から聞いたわけではないので大変かどうかはわかりませんが、経済面を考え改良をしていくのはどうなんでしょうかね?少し行き過ぎているのではと思いますね。

 この子はジャージー君です。可愛らしいですよね(*^_^*)イギリスのジャージー島出身なのでジャージーという名前です。ホルスタインより一回りぐらい小さく、人に慣れにくいんですが、ホルスタインの乳より脂肪が多く濃厚な乳が出ます。なのでチーズ等にはもってこいですよ。品種ごとにいろんな特徴があって用途があるんですよ。

 他にも品種はいますが今日はここまで(^J^)
 また次回w


 

2011年5月9日月曜日

好気発酵

 こんばんは(^_-)今日の家畜家禽論はすごく楽しかったです。やっと畜産大学!って感じの授業でなかなか。農業高校のようで懐かしかったです。ですが、基礎学系の数学概論などはもっぱらわかりません(笑


 さて、今日は前回の続きをお話しします。前回のことを簡単に言うと、堆肥には酸素と温度が大切で、とても大変な作業。簡単にしすぎましたかな(笑 もちろん水分も必要ですが、多くの酪農家の堆肥は水分が多いんではないでしょうか?

この温度は前回お話ししたように微生物が活発になればなるほど高くなります。堆肥の中にパイプラインを埋め、そこに水を流すとお湯が出てくるぐらいです。まぁ堆肥というイメージ上やる人はなかなかいませんけどね(+o+)でもこの熱を利用する方法も考えてみると面白いかもしれません。良質な堆肥を生産しながら熱エネルギーを取り出せれば一石二鳥ですかね?しかし熱と言っても60度前後ですから難しいものがあるのかもしれませんね。もし良い方法が思いついた方がいればコメントしてください(^_-)


 さて、今日はその堆肥が引き起こす環境問題について少しお話します。何度も言っていますが、堆肥を作るのは経費もかかりますし、重労働です。その為切り返しを行わず堆肥を山積みにしたままで終わる農家も少なくないのではないでしょうか?まさに私の家はこの状態です。この状態ではうまく発酵が進んでいないので、水分が多く、糞尿に近い状態です。私の家では毎日廃液がアスファルトの上に水たまりになり、トラクターバケット1杯分もの量が出ています。この廃液が大きな問題なのです。

この写真は雨で糞尿が一緒に流れてしまっているところです。この写真のように豪快ではありませんが、草地に散布される糞尿や堆肥は水分が多く、完熟している堆肥でないと、廃液が地中に流れ込み地下水へと行きます。地下水は河川へと流れ、富栄養化を引き起こします。富栄養化とは廃液に含まれる高栄養価が河川の植物プランクトンを 増殖させ、夜呼吸に切り替わったとき水中の酸素が欠乏し、生物が酸欠状態になってしまうことです。光合成により一時的には生物は活発になるが、害の方が多い。

 まさにこの富栄養化が今や大きな問題の一つと言ってもいいのかもしれない。私の住む根釧台地ではこの問題が重大で、漁業にまで影響を与えている。その中でも影響が大きいのは鮭である。鮭は産卵のために川を上るのだが、畜産業の糞尿の影響で鮭の産卵に影響が最も出ているそうだ。

 さらに草地には堆肥だけを散布しているわけではない。今や化学肥料も多く散布されている。基本的にはNPK窒素リン酸カリが散布され、その他肥料分が散布される。その為環境汚染も大きくなっているのかもしれない。やはり草地に対しての糞尿処理をしっかりし、良質な堆肥を作ることが大切だと考える。
その為に必要なことが今回の好気発酵。他にもいろいろな方法があります。今回はこの発酵のことについてと、基本的なことについてお話しました。


 毎回農業についてお話していますが、数値については色んな結果がありますので、興味のある方は調べても面白いかもしれません。また私の意見や考えも多く入っておりますので、これが真実だとは考えないでください。様々な方の意見や研究結果や様々な問題、知識、技術があります。私がお話しているのはホンの一部にしか過ぎず、時には間違っているときもあるかもしれません。
 出来るだけ正確にするよう努力しますが、農業はこんなもんなんだなあという風な感じで見ていただけたら光栄です。

2011年5月7日土曜日

好気発酵

 どうもこんばんは(^_-)

 いつも日記を見ていただきありがとうございます。最近また寒いですね(+o+)

 今日は堆肥のお話です。
 堆肥と言ってもいろんな種類のものがありますよね。牛糞や豚糞、ニワトリのぼかしやら色々。多分牛が皆さんの中でも身近なんじゃ??ところで牛の糞見たことあります??結構水分が多いんですよね。これはサイレージを食べているからなんですよ。元々草食べてますから水分が多いんですよね。乾草ならまだ良くなるんですけどね。そんな水分の多い糞尿を堆肥にしようとしても長い時間が必要になってきてしまいます。
 堆肥作りにもいろんな方法があるのですが、今日はそのなかでも好気発酵をお伝えします。



 堆肥は約60度ぐらいの熱がないと好気発酵が始まりません。そのためには酸素が必要です。糞尿の中にいる微生物に酸素を送り、住みやすい温度にすることで糞尿を分解してくれます。しっかりと好気発酵を行うと堆肥の匂いも少なくなり、団粒構造にて土壌中の水分を適度に保ち、通気性もよくなる。それによって微生物やミミズなどの生物も多くなる。また緩衝能のおかげで安定した土壌を作ることが出来るのです。
 さらに糞尿だけでなく、藁やおが屑などの資源物も入れることでより良い堆肥を作ることが出来ます。簡単に言うと糞尿に酸素を供給すれば良いのです。ですがこれが簡単ではありません。糞尿と言っても一軒の農家で出る糞尿の量はとても多く、それが何か月も積み重なると膨大な量になります。酸素を入れるために切り返しと言う作業を行います。これは堆肥を混ぜ、空気を中に入れる作業ですが、大抵トラクターなどの大型機械を利用して行います。

 想像してもらいたいのですが、膨大な量の堆肥をトラクターとはいえ、すべて混ぜ空気を入れるとなるとどうでしょうか?とても時間がかかり、経費もかかりますし、めんどくさいですよね。そんな為切り返しを行う農家は少ないのです。うちの農家もしてません(>_<) 


 それでは続きはまた。

2011年5月4日水曜日

日本に合った酪農を考える

 こんばんは(^_-)最近目がぼやけると思いメガネ店へ行きました。高校3年まで2、0でした。精密検査の結果0、6(>_<)これでは運転出来ないし、授業のスライドや黒板が見えないのでメガネを買いました。あまりの視力の落ち具合にショックです。

 そんな個人の話はさておき、今日も農業トークをお伝えします(笑
 前回までは海外の酪農体験についてお話しましたが、今日はそんな海外を見て思ったことのまとめをお話しします。

 さて、海外のお話をした中で、私が一番皆さんに伝えたかったのは、韓国を除いた国々はその国にあった酪農を行っているということです。私の見た農業はホンの一部であり、その国々で様々な課題や問題はあるでしょうが、その国々にあった農業スタイルを実現していると見ました。環境が整備されていなく、施設や機械、牧草地すらない北方領土の農業は、農業に自由を取り入れたことによって実現されています。アメリカは膨大な国土、資源を使用し、先進的な技術や機械を使った農業を実現。ニュージーランドは国土は広いとは言えないが、壮大な放牧地と気候を考えた農業を実現。


 さて日本の農業を見てみましょう。日本の畑作では多くの廃棄物が出ています。スーパーや店頭では綺麗な果物や野菜が並びます。しかし畑で綺麗なものだけが出来ている訳ではありません。もちろん変形や傷物も多く出てきます。その野菜の多くは畑に廃棄され、土へと戻るか焼却処分されます。一部はスーパーなどにも並ぶところもあります。またスーパーや食卓へと並んでも多くの残さが出ているのが現状です。畑作は専門でないのであまりよくわかりませんが、多くの無駄が出ているのが現状です。

 酪農はどうでしょう。いまや私が注目する問題は飼料と糞尿の問題です。飼料はほとんどを輸入に頼っているため、経営的に安定せず、価格的にも問題があります。また、飼料は輸入されていますが、糞尿は輸出していないため、日本国内にどんどん糞尿が溜まっているということも考えられます。飼料については海外に頼らざるを得ない状況なのです。飼料を国内で栽培すれば良いと考えたいところですが、耕地面積がないため中々難しいのです。
 次に糞尿ですが、これもまた問題です。昔は糞尿を野積みにしていたため、廃液が土中に流れ込み河川の汚染へとつながっていました。しかし法が変わり今では糞尿はコンクリートで土中に廃液が流れ込むのを防ぎ、雨などで流れないよう屋根を付けることになりました。しかしこれで河川の汚染が防げたわけではありません。糞尿は堆肥として畑へと撒かれますが、この堆肥が河川の汚染へとつながっています。これは堆肥が完璧に出来上がっていないのが一つの原因です。堆肥を作るためにはわらやおが屑などの資材をいれ、好気発酵(糞尿を切り返しを行い空気をしっかりいれること)をさせないといけません。しかしこれには機械を使っての労働になり、簡単なことではありません。また資金もかかります。


 簡単に一部のことだけをお話ししましたが、どうでしょうか?これはほんの一部です。海外に頼っているのに廃棄物が多く出て、環境問題も起きている。簡単に言うとこうでしょうか?また少しずつテーマごとに詳しくお話ししますね。

 さて、今日のタイトル「日本に合った酪農を考える」というのは私の一生の研究テーマなのかもしれません。高校時代に様々な経験をして日本の酪農は日本に合っていないと考えました。これは上記でお話ししたように海外に頼っている面等を考えたときや海外を見たときに思いました。

 こんな問題が山積みですが、少しでも日本に合った酪農を実現できるために頑張りたいです。




 

 

2011年5月3日火曜日

New Zealand


こんばんは(^<^)

 いよいよ今日で私が行った海外ラストでございます\(゜ロ\)(/ロ゜)/

 今日はニュージーランド。先日書いた韓国のお話は、実はニュージーランドに行く為に韓国を経由して行ったため、韓国も見てきたということなんです。

 さてニュージーランドは世界でも有名な酪農大国です。また、通年放牧型酪農でも有名です。通年放牧とは日本やアメリカのように牛舎の中で牛を飼育するのではなく、ほぼ放牧地で一生を過ごしてもらう飼育方法です。そのため、牛舎はなく、搾乳施設のみがあるのが基本です。ただ、農家によっては子牛の牛舎などの施設があるところもあります。日本では考えられないですよね(+o+)これはニュージーランドの土地と季節を利用した飼育方法です。ニューシーランド(北島)は雪があまり降らず、一年を通して牧草を栽培することが可能です。また、国自体はそんなに大きくはないですが、草地面積が多く、通年放牧するにはもってこいの場所ということになります。


 牛の飼育頭数は人口をはるかに超えて多い、また羊も多いです。しかし、平均乳量はアメリカ約9000KG、日本8000KGに対して3800KGにしかならないのです。これはどうしてなんでしょうか?飼育頭数は日本アメリカと同じように多いのに、乳量は日本の半分にもなっていませんよね。これは給餌方法に違いがあるからなんです。
 日本やアメリカ型の給餌にはサイレージや乾燥のほかに多くの濃厚飼料(トウモロコシなどの穀類、粕類等)を与えています。これは乳量を上げるためです。しかしニュージーランドでは濃厚飼料を与えません。牧草のみです。なので乳量が低いのです。
 それではニュージーランドの酪農は成り立つのでしょうか?それが成り立つんです。
 日本やアメリカの酪農には多額の施設、機械等の資金が必要となります。また濃厚飼料を買う、粗飼料(牧草)を栽培、収穫する時に発生する費用が多くかかります。施設、機械等の維持費も大きなものです。しかしニュージーランドでは通年放牧のため、牧草は収穫せずとも牛が勝手に食べ、糞尿の牛自らが撒いてくれるので、人が機械を使うことはありません。施設、機械に必要となる費用も少なく済みます。つまり低コスト酪農を実現しているのがニュージーランドなのです。


 さて、そんなニュージーランドの牛には少し秘密が隠されています(^J^)日本と同じホルスタイン(白黒の牛)なのですが、日本やアメリカに比べると少し小さいんですよ。これは人がいろんな改良や血統を変え、小さくしたんです。これにはちゃんと理由があります。ニュージーランドの草地は日本のように平たくありません。岩や穴や急な斜面がいっぱい。そんなところを大きなホルスタインが歩くと体重が重くて草地を痛めたり、急な斜面を移動できません。なので小さな牛に改良したんです。まさに国に合ったスーパーホルスタインですね(笑


 また、酪農家さんも牛だけでなくいろんな動物を飼っているところが多いです。私のホームステイ先にはダチョウ、エミュー、ブタ、ヒツジ、ウマ、ウシ、ニワトリ、イヌ、ネコがいましたよ。びっくりです。小さな動物園のようでした(+o+)まぁ酪農家というよりダチョウ牧場だったんですけどね(笑


 ちなみに私は将来ニュージーランドのような牛に負担をかけず、自然に近い放牧型酪農を行いたいです。私の地元は根室管内なんですが、根室管内だと草地面積も十分にあるので放牧は可能です。しかし日本の牛はアメリカやカナダの大型の牛の血統なので濃厚飼料を食べさせるように出来ている牛さんです。なので粗飼料だけだとどうしても厳しいみたいです。濃厚飼料が必要としても、日本にある資源を有効に使って濃厚飼料は極力避けたいと思っています。

2011年5月1日日曜日

KOREA

こんばんは。

 さて今日は韓国の農業のお話。

 とは言っても韓国には2日間ぐらいしか行ってないんですよ(>_<)そんな中でほんの少し見た農業の姿をお伝えします。
 さて、韓国は国土面積もそんな大きくはなく、農業のスタイルもどことなく日本に似ているような気がします。韓国もまた輸入に頼る国の一つです。

 韓国へは農業施設の視察で、食品の歴史や畜産の歴史、飼料稲の栽培などを見ることが出来ました。

 稲はたくさんの種類が栽培されていましたが、どれも家畜の飼料にするための研究。その中には昔日本でも栽培され、食べられていたコメの品種もありました。韓国では飼料を少しでも自給しようと米に着目して研究しているそうです。
 
 他に様々な韓国の農業について学びましたが、これと言って日本と変わらないような気がしました。日本の方が農業の技術は進んでいるような・・そんな気もしました。今韓国ではオフィスビルの中で農業を行うスタイルの最新技術が研究されていると言われました。これなら日本でも建物の中で人工的に光や水、肥料を管理して行うスタイルもあるので、やはり日本とそう変わらないような気がしました。



 本当なら農業現場に行って、実際の農業を見てみたかったんですが、なにせ行った時が口蹄疫真っ最中だったので、見ることは出来ませんでした。やはり韓国も耕地面積が限られた国なので、農業もより難しいものだと感じました。この研究施設も都会のオフィスビルが立ち並ぶすぐ近くにあり、都会と農業が行われる場の区別が付きにくく感じられました。


 さて、韓国はこんなことぐらいしか見れませんでしたので、今回はあまり面白くななかったかもしれませんね(+o+)次回はいよいよ海外最終回!!

 次回はニュージーランドですのでお楽しみに(*^_^*)