こんばんは(^_-)今日の家畜家禽論はすごく楽しかったです。やっと畜産大学!って感じの授業でなかなか。農業高校のようで懐かしかったです。ですが、基礎学系の数学概論などはもっぱらわかりません(笑
さて、今日は前回の続きをお話しします。前回のことを簡単に言うと、堆肥には酸素と温度が大切で、とても大変な作業。簡単にしすぎましたかな(笑 もちろん水分も必要ですが、多くの酪農家の堆肥は水分が多いんではないでしょうか?
この温度は前回お話ししたように微生物が活発になればなるほど高くなります。堆肥の中にパイプラインを埋め、そこに水を流すとお湯が出てくるぐらいです。まぁ堆肥というイメージ上やる人はなかなかいませんけどね(+o+)でもこの熱を利用する方法も考えてみると面白いかもしれません。良質な堆肥を生産しながら熱エネルギーを取り出せれば一石二鳥ですかね?しかし熱と言っても60度前後ですから難しいものがあるのかもしれませんね。もし良い方法が思いついた方がいればコメントしてください(^_-)
さて、今日はその堆肥が引き起こす環境問題について少しお話します。何度も言っていますが、堆肥を作るのは経費もかかりますし、重労働です。その為切り返しを行わず堆肥を山積みにしたままで終わる農家も少なくないのではないでしょうか?まさに私の家はこの状態です。この状態ではうまく発酵が進んでいないので、水分が多く、糞尿に近い状態です。私の家では毎日廃液がアスファルトの上に水たまりになり、トラクターバケット1杯分もの量が出ています。この廃液が大きな問題なのです。
この写真は雨で糞尿が一緒に流れてしまっているところです。この写真のように豪快ではありませんが、草地に散布される糞尿や堆肥は水分が多く、完熟している堆肥でないと、廃液が地中に流れ込み地下水へと行きます。地下水は河川へと流れ、富栄養化を引き起こします。富栄養化とは廃液に含まれる高栄養価が河川の植物プランクトンを 増殖させ、夜呼吸に切り替わったとき水中の酸素が欠乏し、生物が酸欠状態になってしまうことです。光合成により一時的には生物は活発になるが、害の方が多い。
まさにこの富栄養化が今や大きな問題の一つと言ってもいいのかもしれない。私の住む根釧台地ではこの問題が重大で、漁業にまで影響を与えている。その中でも影響が大きいのは鮭である。鮭は産卵のために川を上るのだが、畜産業の糞尿の影響で鮭の産卵に影響が最も出ているそうだ。
さらに草地には堆肥だけを散布しているわけではない。今や化学肥料も多く散布されている。基本的にはNPK窒素リン酸カリが散布され、その他肥料分が散布される。その為環境汚染も大きくなっているのかもしれない。やはり草地に対しての糞尿処理をしっかりし、良質な堆肥を作ることが大切だと考える。
その為に必要なことが今回の好気発酵。他にもいろいろな方法があります。今回はこの発酵のことについてと、基本的なことについてお話しました。
毎回農業についてお話していますが、数値については色んな結果がありますので、興味のある方は調べても面白いかもしれません。また私の意見や考えも多く入っておりますので、これが真実だとは考えないでください。様々な方の意見や研究結果や様々な問題、知識、技術があります。私がお話しているのはホンの一部にしか過ぎず、時には間違っているときもあるかもしれません。
出来るだけ正確にするよう努力しますが、農業はこんなもんなんだなあという風な感じで見ていただけたら光栄です。
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