2011年5月3日火曜日
New Zealand
こんばんは(^<^)
いよいよ今日で私が行った海外ラストでございます\(゜ロ\)(/ロ゜)/
今日はニュージーランド。先日書いた韓国のお話は、実はニュージーランドに行く為に韓国を経由して行ったため、韓国も見てきたということなんです。
さてニュージーランドは世界でも有名な酪農大国です。また、通年放牧型酪農でも有名です。通年放牧とは日本やアメリカのように牛舎の中で牛を飼育するのではなく、ほぼ放牧地で一生を過ごしてもらう飼育方法です。そのため、牛舎はなく、搾乳施設のみがあるのが基本です。ただ、農家によっては子牛の牛舎などの施設があるところもあります。日本では考えられないですよね(+o+)これはニュージーランドの土地と季節を利用した飼育方法です。ニューシーランド(北島)は雪があまり降らず、一年を通して牧草を栽培することが可能です。また、国自体はそんなに大きくはないですが、草地面積が多く、通年放牧するにはもってこいの場所ということになります。
牛の飼育頭数は人口をはるかに超えて多い、また羊も多いです。しかし、平均乳量はアメリカ約9000KG、日本8000KGに対して3800KGにしかならないのです。これはどうしてなんでしょうか?飼育頭数は日本アメリカと同じように多いのに、乳量は日本の半分にもなっていませんよね。これは給餌方法に違いがあるからなんです。
日本やアメリカ型の給餌にはサイレージや乾燥のほかに多くの濃厚飼料(トウモロコシなどの穀類、粕類等)を与えています。これは乳量を上げるためです。しかしニュージーランドでは濃厚飼料を与えません。牧草のみです。なので乳量が低いのです。
それではニュージーランドの酪農は成り立つのでしょうか?それが成り立つんです。
日本やアメリカの酪農には多額の施設、機械等の資金が必要となります。また濃厚飼料を買う、粗飼料(牧草)を栽培、収穫する時に発生する費用が多くかかります。施設、機械等の維持費も大きなものです。しかしニュージーランドでは通年放牧のため、牧草は収穫せずとも牛が勝手に食べ、糞尿の牛自らが撒いてくれるので、人が機械を使うことはありません。施設、機械に必要となる費用も少なく済みます。つまり低コスト酪農を実現しているのがニュージーランドなのです。
さて、そんなニュージーランドの牛には少し秘密が隠されています(^J^)日本と同じホルスタイン(白黒の牛)なのですが、日本やアメリカに比べると少し小さいんですよ。これは人がいろんな改良や血統を変え、小さくしたんです。これにはちゃんと理由があります。ニュージーランドの草地は日本のように平たくありません。岩や穴や急な斜面がいっぱい。そんなところを大きなホルスタインが歩くと体重が重くて草地を痛めたり、急な斜面を移動できません。なので小さな牛に改良したんです。まさに国に合ったスーパーホルスタインですね(笑
また、酪農家さんも牛だけでなくいろんな動物を飼っているところが多いです。私のホームステイ先にはダチョウ、エミュー、ブタ、ヒツジ、ウマ、ウシ、ニワトリ、イヌ、ネコがいましたよ。びっくりです。小さな動物園のようでした(+o+)まぁ酪農家というよりダチョウ牧場だったんですけどね(笑
ちなみに私は将来ニュージーランドのような牛に負担をかけず、自然に近い放牧型酪農を行いたいです。私の地元は根室管内なんですが、根室管内だと草地面積も十分にあるので放牧は可能です。しかし日本の牛はアメリカやカナダの大型の牛の血統なので濃厚飼料を食べさせるように出来ている牛さんです。なので粗飼料だけだとどうしても厳しいみたいです。濃厚飼料が必要としても、日本にある資源を有効に使って濃厚飼料は極力避けたいと思っています。
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