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2011年5月19日木曜日

牧草

 こんばんは(^_-)最近はテストとレポートに追われる毎日で大変な日々を過ごしています(+o+)六月からはJAのスタンドで働きます(*^_^*)

 さて、今日は牧草についてお話しします。牧草と言ってもたくさんの品種があります。ので代表的なものを教えます。まず、牧草などの草は「粗飼料」と言います。それに対して配合飼料などのトウモロコシや粕類等を「濃厚飼料」と言います。

 
 まずはこの牧草。これは「チモシー」と呼ばれるイネ科の牧草になります。とても代表的な牧草で、そこらへんにも生えている草ですね。よくねこじゃらしとでも呼んでネコにじゃれさせるおもちゃとしても知られているのでは??皆さんも一度は見たことがあるのでは?ヨーロッパ原産で、耐寒性、雪腐病、永続性に優れています。大体牧草地は8~10年内に草地改良を行います。これは牧草地を機械を使って土を掘り返し、もう一度牧草の種子を播種します。牧草と言えども何年も刈り取ると栄養も少なくなったり、牧草地に雑草が多くなります。そうなるとTDN(可消化養分総量)も低下します。なので草地の土を反転させ、もう一度播種するんですね。チモシーは比較的に強く、何年も刈り取ることが出来ます。それでもやはり8~10年ぐらいには草地改良が必要です。
*TDN(簡単に説明すると牛が食べた飼料のうちどれだけ栄養となり、消化されるか。TDNの値が高ければそれだけ栄養の高い飼料と言える。また少ない量でも多くのエネルギーを摂取できる)


 次はこちらの牧草。みなさん四葉のクローバー探しをしたことがあるのではないのでしょうか?この花は実は牛の牧草なんですよ。知ってました?よく「レッドクローバー」「ホワイトクローバ」なんて言います。これはマメ科の牧草。そして栄養価もすごく高いんです。日本語では白詰草なんて言いますよね。江戸時代オランダからガラスの容器が送られたときに箱にクッションとして詰められていたのがこの花で、ここから日本に入ってきたんですね。
 さて、このマメ科の植物には面白い機能があります。それは根に根粒菌を持っていることです。この根粒菌は大気中からN窒素を取り込みます。なのでN肥料をあまり必要とはしません。またイネ科の牧草と混播することでN肥料を削減できます。ですが、このマメ科の粗飼料を大量に牛へ給与してしまうと鼓脹症という病気になってしまいます。
*鼓脹症(第一胃「ルーメン」が胃内の発酵の際に発生するガスで異常に張ってしまう。薬や胃を切開することで治す)これは牛のお腹を見ればすぐにわかります。このため与えすぎには注意しなくてはなりません。
 また、根が地中凍結に弱いため、雪が少なく気温が下がる根室管内では栽培が難しく、年が過ぎると牧草内のマメ科牧草率が少なくなります。それに比べイネ科の牧草には根に栄養を貯める場所があるので、冬を乗り越えてもその栄養で強く伸び続けることが出来ます。


 このように今日は2品種のみの紹介でしたが、品種はものすごい数があります。その品種ごとに栽培日齢や耐病性、耐寒性、耐乾性、耐暑性など多くの性質や特徴があるので、その栽培する地域や気象、地形に合わせて慎重に考えなくてはなりません。たかが草ですがとても深いのがこの牧草です。
 ぜひ草を見たときにはこのことを考えてみては(^_-)?

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